ここ一週間くらい、映画をまとめて鑑賞してやりました。
TSUTAYAのDVDレンタルが安かったのでこういうことになりました。
映画というすさまじくエネルギーを注がれた芸術的産物を、これほどの低価格で楽しめるという意味で、DVDのレンタルビジネスについては日頃から有意義だなぁと思っております。もちろん音楽CDも!
中古の本についてもそうですね、某大手中古書店の店内放送で「眠っている本やCDが捨てられることなく他の人の手に渡ってまた輝くって素敵でしょ」みたいなこと言ってましたけど、まさにそうです。共感します。
という話ではなくて、
せっかくたくさんの作品を見たので、いくつかピックアップして紹介したいと思います。
チョイスしたのは「マイ・バック・ページ」、「アドレナリン」、「マーズ・アタック!」の3本です!
マイ・バック・ページ
この作品の学生運動がなんやらというあらすじだけ知っていて、それについてあまり知らない僕は、とりあえずこれを見てそれから勉強してみようという感じでレンタルしました。
こんなノリで、よく知らないトピックでも、映画や小説から入って興味を持てたら調べてみるというのはよくやる手です。
実はこれ実話ベースの映画で、このジャーナリストが書いた回顧録的ストーリーなのです。妻夫木演ずるジャーナリストとマツケン演ずる学生活動家の二人の若者が登場します。とってもイケメンですよね。
なんやかんやで自衛官殺害事件にまで発展していく訳ですが、この二人の若者がどういった思いでこの時代を生きていったのか、なんとなく感じ取れた気がします。
(しかしこのマツケンが演じた「活動家」については、全くイメージと違いましたので、予告編とかでカッコイイ!とか思った方はご注意を。)
見終わってみると、よくある青春グラフィティみたいにスカッとする話では決してなくて、これは若者の敗北のストーリーであると僕は捉えました。
オープニングとラストのシーンが秀逸です。主役のジャーナリストを演じる妻夫木君の号泣で幕を閉じるのですが、そこにすべてが表れているのでそのあたりに注目してみてください。
アドレナリン
ここ最近見た中でトップクラスに「面白かったー!」作品のひとつです。続編もあったのでまとめて鑑賞しました。
考えさせられるような深いメッセージ性とかも特にないし、ぼーっとみてもイイと思います。ただ、そのぼーっさえも吹き飛ばされる怒濤のハイテンションっぷりがヤバイです!「トランスポーター」ではクールだった主演のジェイソン=ステイサムも、この作品では完全にラリってます。
アメリカっぽさ全開で、何でもありの展開と息もつかせぬテンポの良さはすごい!お酒でも飲みながらみると楽しいんじゃないかと思います。
マーズ・アタック!
ティム・バートン監督のSFコメディです。宇宙人が地球にやってくるというお決まりのSF的ストーリーですが、キャラクターはかなりユニーク。きもかわいくて何を考えているのかわからない火星人に地球の人々は振り回されてしまう訳です。
なにより彼らの使うビーム銃にシビレましたね!びびびびーっと光線を発射し、うたれてしまうと骨を残して消滅しちゃいますからね!こわい。
アメリカ大統領が火星人のボスと対面したときに、「同じ生き物じゃないか、尊重し合おう」というようなセリフを発するシーンがあります。アメリカが多様な民族が混在する社会のなかで抱えてきた差別の歴史を考慮すれば、このシーンにおけるそのセリフに対する火星人側の対応は考えさせられるものがあります。